Vol:004 寺谷 光 ✕ 穴山昴&黒澤継太郎(Gecko&Tokage Parade)
三人の出会い
寺谷 : 出会いで言ったら俺と太郎は下北沢BASEMENT BARのイベントでNo double Dipとsoigneで出会ったのが初めてかな?
太郎 : あの時って多分、NoDouble Dipじゃなかった気が、、、
寺谷 : あ、違うかも。初ライブの日かもしれない。
太郎 : 俺らも同じだったんすよ。soigneも名前なくて、そのライブが意外とよかったねってなったから動きはじめたんすよ。
寺谷 : soigneも1回目なんだ!
太郎 : んでその時にひかるくんに初めて会って、後々言われたので覚えてんですけど、ひかるくんが「年上だと思った」って言ってて(笑)
寺谷 : 思った!(笑)
太郎 : 俺の座り方とか態度がめっちゃデカくて(笑)
寺谷 : 本当に態度がデカくて先輩だと思ったわ(笑)
太郎 : 「よろしくお願いします」って言われたんすよ
昴 : ああ、ひかるくんが下からいく感じになったんだ(笑)
太郎 : そうそう、よろしくお願いしますって言われて、「ああ、よろしくっす~」って(笑)
寺谷 : そう!タメ語なんだよ!初対面は敬語だろ!(笑)
太郎 : んで話してたら、「先輩なんすか!」 「お前年下かよ!」ってなって(笑)
寺谷 : エントランスのど真ん中でタバコ吸ってるやつだったから年上に見えたんだよね(笑)
昴 : 確かにそんなの自分が年長ってわかってないとできないよね。でもそれ言ったら私がひかる君に会った時もひかる君は私を同い年くらいだと思ってて(笑)
太郎 : わかんなくなりますよね!
昴 : Tokageが川崎のTeen’s spiritsでライブやって、その終演後に川崎メルトダウンのメンバーがお店に来て一緒にセッションしたんだけど、その時にひかるくんと初めて会ったんだよ。
寺谷 : 飲みに来たんだね(笑)
昴 : そう!それでセッションやってる最中にトロンボーンで入ってきたのがひかる君だった。しかも周りも盛り上がってて。
太郎 : ソロとれ!ソロとれ!とかね
寺谷 : 行ってらっしゃーい!とかね
昴 : そん時に初めて会って年下だと思われたっていう(笑)
寺谷 : なるほど(笑)
昴 : その後にメルトダウンに加入してるからね。
太郎 : ぶっちゃけそこらへんのメンバー加入の話は俺が噛んでるというか、路上やろうって言ったの俺じゃないんですよ。でも川崎に集まったミュージシャンでなんかおっきなムーブメント起こしたかった。それでちょうどひかる君が引っ越してきて、川崎にセッションできる場所あるよって言ったら「川崎にあるの?」って そっから連れてきたら、お店の常連になって、荒谷とかもたかとんもスヨンも後藤も全く同じ。
寺谷 : 後藤も太郎から紹介してもらったもんね
昴 : 太郎が仲介してるの多いね。私もトカゲのリハ終わりに「今日メルトなんすよー、、、こないっすか?」って何度も誘われたの覚えてるよ(笑)
太郎 : 昴さんはきたら絶対面白いじゃないっすか。どうにかして呼びたくて
昴 : 川崎という街=黒澤継太郎という街だね。
寺谷 : リアルに太郎がパイプだね。人と人をつなげる才能あるんじゃない?
太郎 : 全部自分のためって感じっすけどね。川崎にみんなが来てくれたら楽だし笑 確実に面白い場所だって自信持ってたんで。
寺谷 : どこ行っても聞かれるよ。「川崎メルトダウンやってるんだよね?あれってなんなの?」って笑 みんな外からだと存在はわかるけど実態はわからないって感じでフリーメイソンみたいになってるよ
昴 : 実在すんの?的なね(笑)
太郎 : いいムーブメントは作れてると思うけどね笑 今は厳しいかもしれないけどいろいろやりたいことは俺らにあるし、今後も頑張っていきましょ!
若手と中堅の狭間で
寺谷 : 俺らってもう若手じゃないよね。
昴 : 私は若手とは言えないかな。
寺谷 : 若手ではないけど中堅でもないのよ。それこそ狭間というか
太郎 : 確かにね。
寺谷 : ここの代のバンドってほんとに少ないんだよね。先輩方はたくさんいるし、もし勢いのある下のバンドが三つくらい出てきたらここの世代の無さが浮き彫りになりそう笑 年表作ってみたいわ。
昴 : お笑いでいうところの代何世代的な。
太郎 : でも上がいようが下がいようがシーンは一緒ですからね。相手が誰でも俺は噛みついて行こうかなって思ってますよ(笑)
寺谷 : えらいよね。なんかその攻撃性ってすごい大事なメンタルだと思うの。
昴 : いやー、わかるわ。
寺谷 : 昔はめちゃくちゃあったよ。噛みついてやろう的な。
昴 : ひかると言ったら、
寺谷 : マジカルバナナね(笑)
昴 : 中堅の言葉だ(笑)
太郎 : なんか余裕がないから噛み付きたいというか。噛み付きに行かないとダメだし。
昴 : とりあえず暇あったら噛みつきに行く感じか。隙を見せたら刺すぞ的な。
太郎 : あとは下を上げてやれるバンドじゃないとっていうか、
昴 : なるほどね。自分たちの下が来た時にそいつらを上げられるバンドじゃないとダメってことだよね。
太郎 : チャンスがあったら下に回していけるようになりたいんすよね。
寺谷 : 大事だよね。
太郎 : それこそカルメラは刺さなくてもいいじゃないすか。
昴 : 今は届かないし、刺せても致命傷は負わないだろうね。ただ我々が刺しましたって経歴がつくだけ(笑)
太郎 : 逆にカルメラが刺したい人いないんすか(笑)
寺谷 : いや内部で考えたら、新メンバーの自分と北井くんが組織内部から刺しにいく人だと思う(笑)
昴 : うちでいう太郎ってことか。
寺谷 : そうそう、内部変革を起こして代謝を促すというか。それは考えてることだし、それが自分の仕事だなってのも思ってるかな。未来の話になるけど10年後今の先輩方の場所に俺らが行くって考えるとどう思う?
太郎 : なんだろう、俺は下の世代の背中押してあげられるようにってのは思ってることだし、俺10年後も上に噛みついて行こうと思うんすよね。
昴 : あー、それは変わんないだろうね
太郎 : 多分死んだやつにも噛みつくと思うもん。
寺谷 : ピラニアじゃん(笑)
太郎 : 性格的に俺は上を求めるから、この人に追い付きたいって気持ちが原動力になるんだよね。
昴 : そういう人だもんね(笑)
太郎 : そう!おそらく俺は変わらん!
昴 : スタンスが変わらないってのは誰しもあるけど、こんだけハッキリ言えるのが太郎だなって思うわ。
太郎 : 攻撃的なことって言わない方がいいって言うけどやっぱり一回出したいと言うか。
寺谷 : 10年後この記事読んだら面白そうだね。
太郎 : スタンスは変わらないと思う。
寺谷 : スタンスは変える必要はないよ。要はベクトル、方向性だし 技術とかは変わるもんだけど。
太郎 : ただトカゲの迷惑にはなるようなことはしたくないっすね(笑)
寺谷 : コンプライアンス笑 みんな準備がしっかりできて上を向いてる状態だし、どれだけこの傾きをあげていけるかって時期だよね。虎視淡々と狙ってるというか、しかもかなり冷静に。この狭間世代の脂の乗りってまだ気づかれてないとこが多いからこっからどんどん噛み付いてきたいし、この先が本当に楽しみだよね。